Domaine de Montille
ドメーヌ・ド・モンティーユ
プロフィール
ヴォルネイを代表する名門ドメーヌ・ド・モンティーユは、現在はボーヌやムルソーにも拠点を構え、コート・ド・ボーヌを中心に輝かしい地所を擁している。かつては繊細で長熟な赤ワインの造り手として名を馳せたが、現在は白ワインの評価も極めて高い。特筆すべきは保有畑の多様性と質であり、シュヴァリエ・モンラッシェやコルトン・シャルルマーニュといった4つの特級畑に加え、21もの一級畑を管理している。特にヴォルネイのタイユピエやポマールのリュジアン・バ、ボーヌのグレーヴといった歴史的銘醸地において、テロワールの個性を純粋に映し出すワイン造りを徹底している。伝統を重んじつつも進化を続けるそのスタイルは、ブルゴーニュの真髄を体現する存在として世界中の愛好家から厚い信頼を寄せられている。
所有する畑
※ ネゴシアンとしての取り扱いを含む
特級畑 Grand Cru
4一級畑 Premier Cru
21歴史
ドメーヌ・ド・モンティーユは、ヴォルネ村を拠点とする家族経営ドメーヌ。現代の形での歴史は、1947年にユベール・ド・モンティーユ(Hubert de Montille)がわずか2.5 haを相続してその年の仕込みを行ったことに始まる。モンティーユ家はヴォルネの古い家系であり、畑そのものの所有はさらに古くまで遡る。
ユベールは弁護士業と並行してドメーヌを運営し、ヴォルネとポマールのプルミエ・クリュを中心に畑を徐々に追加。コート・ド・ボーヌ赤ワインの最上級生産者へと育て上げた。抽出を抑えた繊細でピュアなスタイルは1970年代以降のブルゴーニュに大きな影響を与え、その名を後世に刻んだ。
1980年代から息子のエティエンヌ(Étienne de Montille)、のちに娘のアリックス(Alix de Montille)もドメーヌに参画。現在は兄妹を中心に経営が行われている。2011年時点で総面積は約20 haまで拡大し、そのうち75%がプルミエ・クリュもしくはグラン・クリュという極めて高密度な構成だ。
エティエンヌは2001年から「シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ(Château de Puligny-Montrachet)」の運営も引き継ぎ、ビオディナミ栽培と全房発酵を導入。2012年にモンティーユ家がこのシャトーを正式に買い取り、2017年ヴィンテージ以降はドメーヌ・ド・モンティーユ名義でリリースしている。これによりコート・ド・ボーヌの赤と白、両方の最上位を担う稀有なポジションが確立された。
生産方法の特徴
ドメーヌ・ド・モンティーユは、1990年代半ばから有機農法への移行を開始し、2005年にビオディナミへ切り替え、2012年にオーガニック認証を取得した、コート・ド・ボーヌを代表するビオディナミ生産者だ。
- ビオディナミ: 全畑でビオディナミを実践し、栽培暦に従って畑作業を行う。 - 抽出を抑えたスタイル: ユベール時代から受け継がれる「抽出を過度に行わず、畑の個性をそのまま表現する」哲学を維持している。 - 全房発酵: エティエンヌの時代になってから全房発酵の比率を高める方向性が強まり、ワインにスパイシーさと浮き上がるような香りを与えている。
重厚さよりも透明感と繊細さに振れた、しなやかでエレガントなスタイル。それがドメーヌ・ド・モンティーユの評価の核である。
代表生産者の市場価格帯から算出
※ 価格はヴィンテージ・年・流通経路で大きく変動します。並行輸入品を除く正規流通のおおよその目安として。
ヴィンテージ評価
Côte de Beaune・Rouge・1947〜2024年(5 段階総合評価・新しい年が右)
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| 年 | 総合評価 | 飲み頃 | コメント |
|---|---|---|---|
| 2024 | ★★★★★ | 早飲み | 霜・雹・ミルデューでピノが極めて困難に。最悪ケースでは収量四分の一、全体に薄く厳しい品質となった年。 |
| 2023 | ★★★★★ | 早飲み | 大豊作で果実味豊かだが密度の管理が難しかった年。魅力的だが品質はやや不均一、早飲みで愉しめる親しみやすい赤。 |
| 2022 | ★★★★★ | 待つ | 猛暑にもかかわらず芳香高くタンニンと果実が緻密に統合された華やかな赤。完成度の高い近年屈指の傑作年。 |
| 2021 | ★★★★★ | 待つ | 冷涼でクラシックな高酸への回帰。ジューシーでクランチーな地区物、特級は古典的な気品と新鮮さを示す。 |
| 2020 | ★★★★★ | 待つ | 凝縮感あり劇的な果実に予想外の新鮮さを併せ持つ。早摘みで酸を保ち、長期熟成への期待が高い傑出した年。 |
| 2019 | ★★★★★ | 待つ | 完熟しつつ古典的バランスを保つ卓越した年。豊かな果実と新鮮な酸が共存し、長期熟成適性を備えた優良ピノ。 |
| 2018 | ★★★★★ | 待つ | 色濃く生き生きとした凝縮感ある赤。完熟と新鮮さの両立で長期熟成にも耐える、近年の傑出した年の一つ。 |
| 2017 | ★★★★★ | 飲み頃 | 豊作年で2016より41%増。しなやかで親しみやすい赤、早期から愉しめる果実味豊かで柔らかいスタイル。 |
| 2016 | ★★★★★ | 飲み頃 | 霜害で収量激減も、残った果実は色濃く果実味豊かで柔らかいタンニン。中期向きの魅力的なスタイルに仕上がる。 |
| 2015 | ★★★★★ | 待つ | 暖かく低収量で完熟した充実の年。深い果実と緻密な構造を備え、長期熟成型の優れたピノ・ノワールが結実した。 |
| 2014 | ★★★★★ | 飲み頃 | 新鮮で活き活きとしたエネルギーある赤。豊満さより緊張感と余韻に優れ、エレガントなコート・ド・ボーヌの典型。 |
| 2013 | ★★★★★ | 飲み頃 | 7月の雹で北側は被害を受けたが、全体には冷涼でクラシックな赤。チャーミングで中期熟成向きの透明感あるスタイル。 |
| 2012 | ★★★★★ | 飲み頃 | 霜・雹で収量激減も、残ったブドウは凝縮感とバランスのある赤に。骨格と果実が調和した優雅な良年。 |
| 2011 | ★★★★★ | 飲み頃 | 軽やかで親しみやすいピノ。骨格はやや穏やかで、純粋な果実味と早めに楽しめる柔らかさが魅力の中期向き。 |
| 2010 | ★★★★★ | ピーク | 酸とタンニンのバランスに優れた古典的な良年。コート・ド・ニュイには一歩譲るが、エレガントで熟成した魅力を発揮中。 |
| 2009 | ★★★★★ | ピーク | 豊潤で純粋な果実味を備えた当たり年。早めから楽しめる柔らかさ。 |
| 2008 | ★★★★★ | ピーク | 晩熟で小収量。純度の高い赤を生んだ過小評価の年。 |
| 2007 | ★★★★★ | ピーク | ボーヌ・ポマール・ヴォルネで良作。早飲き向きの香り高い赤。 |
| 2006 | ★★★★★ | ピーク | コート・ド・ニュイより軽やかだが、活き活きと優美な赤。 |
| 2005 | ★★★★★ | 待つ | 美しい均衡と骨格を備えた歴史的当たり年。果実味とタンニンが豊富。 |
| 2004 | ★★★★★ | ピーク | 雹と病害に苦しんだ年。徹底した選果で骨格ある赤を生んだ。 |
| 2003 | ★★★★★ | ピーク | 酷暑年で豊潤・濃密な赤。アルコールが高い例も多い。 |
| 2002 | ★★★★★ | ピーク | 均衡良く果実味豊か。コート・ド・ニュイよりやや軽めの優美なスタイル。 |
| 2001 | ★★★★★ | ピーク | 雨と雹で不均一。上位生産者のみ良作を残した年。 |
| 2000 | ★★★★★ | 下り坂 | 雨で軽く柔らかな赤。早飲き向きで多くはピーク越え。 |
| 1999 | ★★★★★ | ピーク | コート・ド・ボーヌでは近年屈指の好年。豊潤で官能的な赤。 |
| 1998 | ★★★★★ | 下り坂 | 霜と雹で不均一。上位ドメーヌのみ良作を残した。 |
| 1997 | ★★★★★ | 下り坂 | 豊潤で柔らかく早飲き向き。酸が低めの年。 |
| 1996 | ★★★★★ | ピーク | 新鮮で調和の取れた赤。豊作で希釈もあったが、骨格は健全。 |
| 1995 | ★★★★★ | 下り坂 | 雨と腐敗で多くが苦戦。上位は骨格ある赤を残した。 |
| 1994 | ★★★★★ | 下り坂 | 9月の雨で腐敗が広がった困難年。良作は稀。 |
| 1993 | ★★★★★ | 下り坂 | 厚い果皮から濃密でタニックな赤を生んだ古典的好年。 |
| 1992 | ★★★★★ | 下り坂 | 豊作で柔らかな赤。骨格に欠け早飲み向きだった。 |
| 1991 | ★★★★★ | 下り坂 | 霜と雹で苦戦。コート・ド・ボーヌは特に厳しかった。 |
| 1990 | ★★★★★ | ピーク | 歴史的当たり年。コート・ド・ボーヌでも豊潤で長熟ポテンシャル抜群。 |
| 1989 | ★★★★★ | 下り坂 | 豊潤で官能的な好年。1990のしっとりした前哨戦。 |
| 1988 | ★★★★★ | 下り坂 | 9月の好天で骨格ある赤を生んだ好年。 |
| 1986 | ★★★★★ | 下り坂 | 雨と腐敗で苦戦した難しい年。 |
| 1985 | ★★★★★ | 下り坂 | 優美で均衡良く凝縮感を備えた歴史的当たり年。 |
| 1983 | ★★★★★ | 下り坂 | 猛暑と腐敗が混在した難しい年。上位はタニックな赤を生んだ。 |
| 1982 | ★★★★★ | 下り坂 | 豊作で柔らかな赤。早飲み向きで多くはピークを越えた。 |
| 1980 | ★★★★★ | 下り坂 | コート・ド・ボーヌでは均衡良く芳香性に優れた年と再評価された。 |
| 1978 | ★★★★★ | 下り坂 | 晩熟の見事な当たり年。豊潤さと洗練が両立した古典。 |
| 1976 | ★★★★★ | 下り坂 | 酷暑年で凝縮した骨太な赤。長熟性を備えた古典。 |
| 1971 | ★★★★★ | 下り坂 | 凝縮感と骨格を備えた当たり年として記憶される古典。 |
| 1969 | ★★★★★ | 下り坂 | 繊細で骨格を備えた60年代の白眉。 |
| 1966 | ★★★★★ | 下り坂 | 均衡良く優美な古典的好年として記憶される。 |
| 1964 | ★★★★★ | 下り坂 | 凝縮感ある骨太なヴィンテージ。長熟性を備えた古典。 |
| 1962 | ★★★★★ | 下り坂 | 繊細で香り高い赤を生んだ20世紀後半の注目年。 |
| 1961 | ★★★★★ | 下り坂 | 凝縮感ある古典的好年。コート・ド・ニュイより穏やかなスタイル。 |
| 1959 | ★★★★★ | 下り坂 | ボリュームと優美さを両立した50年代の代表的好年。 |
| 1957 | ★★★★★ | 下り坂 | 均衡良くベルベットの様な舌触りを持つ古典。 |
| 1953 | ★★★★★ | 下り坂 | 稀有な優美さを備えた好年。香り高く繊細な赤を生んだ。 |
| 1949 | ★★★★★ | 下り坂 | 優美と均衡を兼ね備えた古典的傑作。20世紀屈指の赤ブルゴーニュ。 |
| 1947 | ★★★★★ | 下り坂 | 戦後の伝説的当たり年。凝縮した果実と骨格を備えた歴史的赤。 |
※ 専門家筋・業界全体の評価を集約した総合スコア。個別の畑や造り手で前後する場合があります。
みんなのワインログ
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同じ畑を持つ造り手
12 relatedよくある質問
- Domaine de Montille はどこのドメーヌ(造り手)ですか?
- Domaine de Montille(ドメーヌ・ド・モンティーユ) は、フランス・ブルゴーニュ地方の Aloxe-Corton / Pernand-Vergelesses / Ladoix-Serrigny を拠点とする造り手です。計 25 の畑区画を所有しています。
- Domaine de Montille が所有するグラン・クリュ(特級畑)は何ですか?
- Domaine de Montille は 4 のグラン・クリュ区画を所有しています。主なものとして Corton-Charlemagne、Clos du Roi、Clos de Vougeot、Chevalier-Montrachet などが挙げられます。
- Domaine de Montille の特徴は何ですか?
- ヴォルネイを代表する名門ドメーヌ・ド・モンティーユは、現在はボーヌやムルソーにも拠点を構え、コート・ド・ボーヌを中心に輝かしい地所を擁している。かつては繊細で長熟な赤ワインの造り手として名を馳せたが、現在は白ワインの評価も極めて高い。特筆すべきは保有畑の多様性と質であり、シュヴァリエ・モンラッシェやコルトン・シャルルマーニュといった4つの特級畑に加え、21もの一級畑を管理している。特にヴォルネイの
- Domaine de Montille のワインはどの格付けから始まりますか?
- Domaine de Montille のワインは 一級畑(Premier Cru) から始まり、一級畑(Premier Cru)21 畑、特級畑(Grand Cru)4 畑まで幅広いラインナップを展開しています。
データ最終更新: