

Domaine Jacques-Frédéric Mugnier
ドメーヌ・ジャック・フレデリック・ミュニエ
プロフィール
シャンボール・ミュジニーに拠点を置くこのドメーヌは、村を象徴する二つの特級畑を含む計6つの銘醸畑を擁している。看板銘柄のミュジニーは、全グラン・クリュの中でも至高の存在と目され、豊かな果実味と驚異的な凝縮感を兼ね備える。1.14ヘクタールの区画は、主要な所有者の中でもヴォギュエに次ぐ規模を誇る。一方、モレ・サン・ドニにも跨るボンヌ・マールは、野性味を帯びた独特の個性を放つ。さらに、ニュイ・サン・ジョルジュのモノポールであるクロ・ド・ラ・マレシャルをはじめ、レ・ザムルーズやレ・フュエ、ラ・コンブ・ドルヴォーといった一級畑を保有。テロワールの核心を突くそのラインナップは、繊細さと力強さが共存する「ベルベットの手袋の中の鉄の拳」を体現している。
所有する畑
※ ネゴシアンとしての取り扱いを含む
特級畑 Grand Cru
2歴史
ドメーヌ・ジャック・フレデリック・ミュニエは、シャンボル・ミュジニー村の「シャトー・ド・シャンボル・ミュジニー」を本拠とする家族経営ドメーヌだ。ミュニエ家はこの邸宅と周辺の畑を 19 世紀から所有してきた名家で、広壮な「シャトー」の内部にセラーと醸造所が組み込まれている。
現当主フレデリック・「フレディ」・ミュニエは、もともとエールフランスのパイロットという異色の経歴を持つ。1985 年からドメーヌに本格参画し、2000 年代初頭にパイロット職から退いて醸造に専念した。
2004 年、ドメーヌにとって一大転機が訪れる。100 年間フェヴレ家に貸し出していたニュイ・サン・ジョルジュのプルミエ・クリュ「クロ・ド・ラ・マレシャル(9.55 ha)」の賃貸契約を終了し、自社元詰めとして取り戻したのだ。ニュイ・サン・ジョルジュ最大級のプルミエ・クリュ単独所有畑を直接運営するようになったことは、2000 年代のブルゴーニュにおける最も重要な出来事のひとつである。
生産方法の特徴
ミュニエのワインは、ブルゴーニュ赤の「純度」「透明感」「優雅さ」の代名詞として知られる。
- 極めて繊細な抽出: ピジャージュやルモンタージュを最小限に抑え、ブドウの力で自然にタンニンと色素が抽出されるのを待つ方針。 - 新樽比率を低く: シャンボル・ミュジニーの繊細さを守るため、新樽の使用は控えめ。 - 収量制限: 極めて低い収量で凝縮感と繊細さを両立する。 - 全房発酵の抑制: ヴィンテージや畑に応じて調整するが、基本的には除梗を行う。
若いうちから飲みやすい親しみやすさと、長期熟成のポテンシャルを兼ね備える。「シャンボル・ミュジニーの最も純粋な表現」として追い求められるゆえんだ。
代表生産者の市場価格帯から算出
※ 価格はヴィンテージ・年・流通経路で大きく変動します。並行輸入品を除く正規流通のおおよその目安として。
ヴィンテージ評価
Côte de Nuits・Rouge・1947〜2024年(5 段階総合評価・新しい年が右)
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| 年 | 総合評価 | 飲み頃 | コメント |
|---|---|---|---|
| 2024 | ★★★★★ | 早飲み | 霜・雹・ミルデュー被害でピノ・ノワールが極めて困難に。最悪のケースでは収量は通常の四分の一、品質も平均以下。 |
| 2023 | ★★★★★ | 早飲み | 大豊作で果実味豊かだが密度の管理が難しかった年。魅力的だが品質はやや不均一、早飲みで愉しめる親しみやすいスタイル。 |
| 2022 | ★★★★★ | 待つ | 猛暑の年ながら芳香高くタンニンが果実と緻密に結びついた華やかな赤。完成度が高く、現代ブルゴーニュの傑作年。 |
| 2021 | ★★★★★ | 待つ | 冷涼でクラシックな高酸スタイルへの回帰。地区物はジューシーでクランチー、特級は古典的な気品と新鮮さを備える。 |
| 2020 | ★★★★★ | 待つ | 凝縮感と劇的な果実に予想外のフレッシュさを併せ持つ傑出した年。早摘みで酸が保たれ、長期熟成への期待が高い。 |
| 2019 | ★★★★★ | 待つ | 完熟しつつクラシックな酸を保つ並外れた年。1998年以降の指標を上回る成熟度で、中長期熟成向きの卓越したピノ。 |
| 2018 | ★★★★★ | 待つ | 色濃く生き生きとした骨格ある赤。熟度と新鮮さが両立し、長期熟成に十分耐える近年屈指の傑出した年。 |
| 2017 | ★★★★★ | 飲み頃 | 豊作の年でしなやかで親しみやすい赤。早期から飲みやすい果実味とソフトなタンニンが特徴で、長期熟成型ではない。 |
| 2016 | ★★★★★ | 飲み頃 | 霜害で収量は激減したが、残った果実は色濃く生き生きと果実味豊か。タンニンは柔らかく、中期で楽しめる魅力的な年。 |
| 2015 | ★★★★★ | 待つ | 完熟・凝縮・構造を兼備した近年屈指の偉大な年。深い果実と緻密なタンニンで長期熟成のポテンシャルが極めて高い。 |
| 2014 | ★★★★★ | 飲み頃 | 新鮮で生き生きとしたエネルギッシュな赤。豊満さよりも余韻と緊張感に優れ、エレガントで透明感あるピノ・ノワールの年。 |
| 2013 | ★★★★★ | 飲み頃 | 冷涼で晩熟な年。ピュアでクリスプ、引き締まった果実とテロワール表現に優れ、サイトの個性が明瞭に出る中期向きスタイル。 |
| 2012 | ★★★★★ | 飲み頃 | 霜と雹で収量は激減したが、残った果実は果実・タンニン・酸が調和した骨格ある赤に。優雅な熟成適性を示す高品質年。 |
| 2011 | ★★★★★ | 飲み頃 | 2010より軽やかで2009ほど豊満ではない中庸な年。純粋なピノらしさが心地よく、早めに楽しめる繊細で親しみやすいスタイル。 |
| 2010 | ★★★★★ | ピーク | 果実・酸・タンニンが理想的に調和したクラシック傑作。複雑性と凝縮感を兼ね備え、ピーク期に入った長熟向きの当たり年。 |
| 2009 | ★★★★★ | 待つ | 豊潤で官能的、純粋な果実味の歴史的当たり年。上位は長熟が期待される。 |
| 2008 | ★★★★★ | ピーク | 晩熟で小収量。純度と緊張感のある赤を生んだ過小評価の年。 |
| 2007 | ★★★★★ | ピーク | 新鮮で香り高い早飲き向きの赤。エレガントなスタイル。 |
| 2006 | ★★★★★ | ピーク | 果実味と均衡を備えた優美な年。今が飲み頃。 |
| 2005 | ★★★★★ | 待つ | 1978年以来の歴史的当たり年と評される。豊潤と純度、骨格が完璧に揃った。 |
| 2004 | ★★★★★ | ピーク | 雹と病害に苦しんだが、選果の徹底で繊細な赤を生んだ。 |
| 2003 | ★★★★★ | ピーク | 歴史的酷暑年。エキゾチックで凝縮した古典候補と評される一方、賛否ある。 |
| 2002 | ★★★★★ | ピーク | 新鮮で均衡優美、上から下まで成功した近年屈指の当たり年。 |
| 2001 | ★★★★★ | ピーク | ベストは引き締まった構造と熟成ポテンシャルを備えた良年。 |
| 2000 | ★★★★★ | 下り坂 | 雨で柔らかな仕上がり。骨格に欠け、現在は飲み頃を過ぎつつある。 |
| 1999 | ★★★★★ | ピーク | 豊潤と凝縮を備えた近年屈指の好年。コート・ド・ニュイで力強い赤を生んだ。 |
| 1998 | ★★★★★ | 下り坂 | 霜と雹で不均一。上位は熟成可能だが多くは早飲きが推奨された。 |
| 1997 | ★★★★★ | 下り坂 | 豊潤で柔らか、酸が低く早飲き向きの年。 |
| 1996 | ★★★★★ | ピーク | 高酸と凝縮感が際立つ古典的当たり年。グランクリュは今絶好調。 |
| 1995 | ★★★★★ | ピーク | 優美で骨格ある赤。熟した果実と洗練されたタンニンを備えた好年。 |
| 1994 | ★★★★★ | 下り坂 | 9月の雨で腐敗が広がった困難年。良作も酸が高め。 |
| 1993 | ★★★★★ | 下り坂 | 厚い果皮から濃密でタンニン豊かな赤を生んだ古典的好年。 |
| 1992 | ★★★★★ | 下り坂 | 豊作で柔らかな赤。骨格に欠け早飲み向きだった。 |
| 1991 | ★★★★★ | 下り坂 | 霜と雹に翻弄されたが、コート・ド・ニュイは収穫前に好天で良作を残した。 |
| 1990 | ★★★★★ | ピーク | 豊潤・凝縮・骨格を全て備えた歴史的当たり年。上位は今なお壮麗。 |
| 1989 | ★★★★★ | 下り坂 | 豊潤で官能的、1990に肉薄する繊細な当たり年。 |
| 1988 | ★★★★★ | 下り坂 | 9月の好天で骨格ある赤を生んだ好年。トリオの始まりとして記憶される。 |
| 1987 | ★★★★★ | 下り坂 | 難しい開花条件で凡庸な仕上がり。多くは既にピークを越えた。 |
| 1986 | ★★★★★ | 下り坂 | 雨と腐敗で苦戦した年。良作は稀。 |
| 1985 | ★★★★★ | 下り坂 | 繊細で均衡優美、凝縮した果実と長熟ポテンシャルを兼ね備えた歴史的当たり年。 |
| 1983 | ★★★★★ | 下り坂 | 猛暑と腐敗が交錯した難しい年。一部に骨太な凝縮ある赤を生んだ。 |
| 1982 | ★★★★★ | 下り坂 | 記録的豊作で全体に希釈気味。上位は早飲み向きの良作を残した。 |
| 1980 | ★★★★★ | 下り坂 | 当初は過小評価されたが、均衡と芳香性に優れた年として再評価された。 |
| 1978 | ★★★★★ | 下り坂 | 晩熟の見事な当たり年。豊潤さと洗練を兼備した世紀の名作。 |
| 1976 | ★★★★★ | 下り坂 | 酷暑年で凝縮感あるタニックな赤を生んだ。長熟した古典。 |
| 1972 | ★★★★★ | 下り坂 | 冷涼年で当初は厳しい酸が目立ったが、上位は美しく熟成した。 |
| 1971 | ★★★★★ | 下り坂 | 凝縮感と骨格を備えた古典的当たり年。長期熟成で深みを増した。 |
| 1969 | ★★★★★ | 下り坂 | 繊細で長熟ポテンシャル抜群。コート・ド・ニュイが歴史的成功を収めた年。 |
| 1966 | ★★★★★ | 下り坂 | 均衡と優美を備えた古典的好年として記憶される。 |
| 1964 | ★★★★★ | 下り坂 | ボリュームと凝縮感を備えた当たり年。長熟して魅力を発揮した。 |
| 1962 | ★★★★★ | 下り坂 | 20世紀後半の注目ヴィンテージ。繊細で香り高い古典的赤を生んだ。 |
| 1961 | ★★★★★ | 下り坂 | 凝縮感ある骨太な好年。ボルドーほどの伝説ではないが優れた古典。 |
| 1959 | ★★★★★ | 下り坂 | 豊潤で優美、ボリュームと繊細さを両立した50年代の白眉。 |
| 1957 | ★★★★★ | 下り坂 | ベルベットの様な舌触りと均衡を備えた優れた年。 |
| 1955 | ★★★★★ | 下り坂 | ブルゴーニュでは20世紀後半屈指の好年とされる。 |
| 1953 | ★★★★★ | 下り坂 | 稀有な優美さと魅力を備えた好年。ヨーロッパ全体で成功したヴィンテージ。 |
| 1949 | ★★★★★ | 下り坂 | 均衡と優美を兼ね備えた戦後の傑作。古典的赤ブルゴーニュの極致。 |
| 1947 | ★★★★★ | 下り坂 | 世紀の伝説的当たり年。極端な暑さから稀有な凝縮感を生んだ歴史的ヴィンテージ。 |
※ 専門家筋・業界全体の評価を集約した総合スコア。個別の畑や造り手で前後する場合があります。
みんなのワインログ
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12 relatedよくある質問
- Domaine Jacques-Frédéric Mugnier はどこのドメーヌ(造り手)ですか?
- Domaine Jacques-Frédéric Mugnier(ドメーヌ・ジャック・フレデリック・ミュニエ) は、フランス・ブルゴーニュ地方の Chambolle-Musigny を拠点とする造り手です。計 6 の畑区画を所有しています。
- Domaine Jacques-Frédéric Mugnier が所有するグラン・クリュ(特級畑)は何ですか?
- Domaine Jacques-Frédéric Mugnier は 2 のグラン・クリュ区画を所有しています。主なものとして Musigny、Bonnes-Mares などが挙げられます。
- Domaine Jacques-Frédéric Mugnier の特徴は何ですか?
- シャンボール・ミュジニーに拠点を置くこのドメーヌは、村を象徴する二つの特級畑を含む計6つの銘醸畑を擁している。看板銘柄のミュジニーは、全グラン・クリュの中でも至高の存在と目され、豊かな果実味と驚異的な凝縮感を兼ね備える。1.14ヘクタールの区画は、主要な所有者の中でもヴォギュエに次ぐ規模を誇る。一方、モレ・サン・ドニにも跨るボンヌ・マールは、野性味を帯びた独特の個性を放つ。さらに、ニュイ・サン・ジ
- Domaine Jacques-Frédéric Mugnier のワインはどの格付けから始まりますか?
- Domaine Jacques-Frédéric Mugnier のワインは 一級畑(Premier Cru) から始まり、一級畑(Premier Cru)4 畑、特級畑(Grand Cru)2 畑まで幅広いラインナップを展開しています。
データ最終更新: