Burgundy Travel
Grand Cru · Blanc

Montrachet

モンラッシェ

格付け
Grand Cru
COMMUNE
Puligny-Montrachet / Chassagne-Montrachet
AREA
12.91 ha
COLOR
Chardonnay
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所有造り手

25 producers
Notes · 読み物

コート・ド・ボーヌの白ワインにおいて、頂点に君臨するのがグラン・クリュのモンラッシェです。ピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェの両村に跨る約8ヘクタールの面積を持ち、世界で最も高い評価を受ける白ワインの聖地として知られています。

主要な所有者には、2ヘクタール以上を保持するマルキ・ド・ラグィッシュ(ジョセフ・ドルーアンが醸造)をはじめ、1.83ヘクタールを擁するバロン・テナール、さらにブシャール・ペール・エ・フィスやボワルロー・ド・ショヴィニといった名門が名を連ねます。精緻な花のブーケと、全体を貫く鋼のような骨格を兼ね備えたその姿は、まさに白ブルゴーニュの表彰台で最も高い位置に立つ存在です。

歴史

モンラッシェの歴史は中世まで遡る。1252 年、ピュリニー村のピエールとアルノレ・ド・ピュリニー父子が「モン・ラシャ(Mont Rachaz)」と呼ばれた畑のワインを近隣の修道院へ寄贈した記録が、文献上の起点とされている。「モン・ラシャ」とは「禿げた丘」、すなわち木の生えない荒れ地を意味し、石灰岩が地表近くまで露出する景観に由来する名だ。

AOC 認定は 1937 年。ピュリニー・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村にほぼ等分にまたがり、ラベル上は「Le Montrachet」または単に「Montrachet」と表記される。

味わいの特徴

ピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェの両村にまたがる 7.99 ha のグラン・クリュ。コート・ド・ボーヌ中部、標高 260〜270 m の南東向き斜面に位置する。基盤の石灰岩に薄い表土が重なり、微量の粘土と泥灰岩が混じる極めて特殊な土壌構造が、シャルドネに凝縮度と緻密さを与える。

栽培品種はシャルドネのみ。AOC 規定では許可収量 40 hl/ha、最低成熟度 12.0% 潜在アルコールが定められており、年間生産量は約 47,000 本。

「世界最高の辛口白ワイン」と評されるモンラッシェは、ヘーゼルナッツ・ブリオッシュ・蜂蜜・シトラス・石灰岩のミネラルが密に組み上がった酒質を持ち、極めて長期の熟成に耐える。若いうちは閉じており、15〜30 年、最良の年ものは 50 年以上を経てもなお進化を続けるとされる。価格帯は造り手によって €150〜€2,500 と幅広く、所有者ごとのスタイルと評価が価格に明確に反映される畑でもある。

著名な生産者の紹介

2007 年時点で 18 の所有者が畑を分け合う。モンラッシェは「造り手選びがそのまま評価に直結する」畑として知られる。

Marquis de Laguiche — ピュリニー側の最大級の所有者。栽培・醸造は Maison Joseph Drouhin に委託され、「Laguiche-Drouhin」名義で世界的に流通する。

Baron Thénard — シャサーニュ側の主要オーナーで、1.83 ha を保有する。

Domaine Bouchard Père & Fils — コート・ド・ボーヌを代表するメゾンとして、モンラッシェに広い区画を持つ。

Domaine de la Romanée-Conti — 1980 年に 0.67 ha を取得。年間生産は 200〜300 本にとどまる極小量で、世界で最も高値で取引される白ワインのひとつだ。

Domaine Comtes Lafon — ムルソー拠点の名門。近年最も評価の高いモンラッシェを産む造り手として認められている。

Domaine Leflaive — ピュリニー・モンラッシェを代表するドメーヌで、モンラッシェに極小区画を持つ。

その他にも Château de Puligny-Montrachet、Prieur、Ramonet、Colin-Deléger、Fontaine-Gagnard、Guy Amiot など、ピュリニーとシャサーニュを代表する造り手が区画を分け合う。

ヴィンテージ評価

Côte de Beaune・Blanc・1947〜2024年(5 段階総合評価・新しい年が右)

総合評価12345·飲み頃早飲み飲み頃ピーク待つ下り坂
各年の総評を見る
総合評価飲み頃コメント
2024★★★★★早飲み冷涼でフレッシュな白。ミルデュー被害と結実不良で収量25%減も、品質は赤より持ちこたえキリッとした酸を保つ。
2023★★★★★早飲み熱波対策のグリーンハーベストにもかかわらずチャーミングで親しみやすい仕上がり。早飲みで愉しめる愉快な年。
2022★★★★★待つ若々しいフレッシュさと花のような香り、緻密で品格ある凝縮感を兼備。近年の白の傑作で長期熟成の期待が高い。
2021★★★★待つ霜害で白の収量は半減以下も、残った果実は新鮮でクラシック、長期熟成型。冷涼な高酸スタイルへの回帰を示す年。
2020★★★★待つ新鮮でクラシックな白。一部干ばつでシャルドネの熟度に影響が出たが、全体としてバランス良く長熟にも耐える年。
2019★★★★待つ凝縮し、完熟で豊かな白に新鮮な酸が同居。長期熟成への期待が高い、近年屈指の優れた白の年。
2018★★★★待つ深みと躍動感、焦点と精密さを兼備した卓越した白の年。完熟と新鮮さが共存し、優れた熟成ポテンシャルを示す。
2017★★★★飲み頃2016より21%増の豊作年。親しみやすく魅力的な白で、ピュアな果実と適度な酸のバランスが心地よい中期向き。
2016★★★★飲み頃霜害で極小収量も、残った果実はチャーミングで新鮮な風味の白に。中期向きの繊細で透明感あるスタイル。
2015★★★★飲み頃完熟して寛大、生き生きとフルーティーで過剰さなし。豊かな果実と程よい酸の調和で、長熟にも耐える優良な白の年。
2014★★★★★ピーク活き活きとした酸と優れた熟成適性を持つ白の傑作年。バランスと精密さが際立ち、現在最も美しい飲み頃を迎えている。
2013★★★★★飲み頃冷涼でクラシックな白。慎重な生産者がフレッシュで明瞭な酸を持つ品の良い白を造った、中期向きの古典的スタイル。
2012★★★★飲み頃雹でシャルドネ収量激減も、残った果実は深みと強度を備えた濃密な白に。バランスと凝縮感が際立つ高品質年。
2011★★★★★下り坂柔らかく早飲み向きの軽快な白。新鮮さは保つが熟成余力は限定的で、フレッシュさを楽しむうちに飲み切りたい年。
2010★★★★★ピーク凝縮感・次元・構造を兼ね備えた歴史的白の当たり年。完熟と緊張感が両立し、長期熟成からピークへと移行中。
2009★★★★ピークエキゾチックで豊潤な白。柔らかな質感で早めから楽しめる。
2008★★★★ピーク小収量で凝縮感あり、活き活きとした酸を備えた良年。
2007★★★★ピーク緻密で純粋、活き活きとした酸を備えた優美な白の年。
2006★★★★ピーク純度と優美さを兼備した白の好年。一部はボトリティスのニュアンス。
2005★★★★ピーク凝縮感と骨格を備えた濃密な白。果実味と酸の調和。
2004★★★★ピーク新鮮で骨格ある白。ミネラル感と均衡を備えた古典的スタイル。
2003★★★★★下り坂酷暑年で豊潤だが酸が低い。早熟で多くはピーク越え。
2002★★★★★ピーク果実味と酸の均衡が見事な歴史的好年。骨太でフルボディ。
2001★★★★★下り坂エキゾチックで優美な白。マコネーでも良作。
2000★★★★下り坂優美でテロワール表現が明確な白の好年。早酸化問題の影響あり。
1999★★★★★下り坂豊作年。ベストは果実味豊かだが、希釈気味な瓶も多かった。
1998★★★★★下り坂果実味豊かで親しみやすい早飲き向きの白。
1997★★★★★下り坂柔らかく快活な白。コート・ドールでは不均一だった。
1996★★★★★ピーク均衡良く長熟ポテンシャル抜群の歴史的好年。風味の純度も傑出。
1995★★★★下り坂豊潤で凝縮感のある好年。長熟ポテンシャルを備えた古典。
1994★★★★★下り坂蜂蜜様の柔らかな白。早飲み向きで殆どピーク越え。
1993★★★★★下り坂雨で苦戦した白。引き締まったが厳しい酸が目立つ。
1992★★★★下り坂均衡良く優美な果実味を備えた白の好年。
1991★★★★★下り坂果実味豊かで親しみやすい白。早飲き向きだった年。
1990★★★★★下り坂白でも歴史的好年。優美でミネラル感に富んだが、酸化問題で一部はピーク越え。
1989★★★★下り坂豊潤で官能的な白の好年。
1988★★★★下り坂9月の好天で骨格ある白を生んだ好年。
1986★★★★下り坂赤は苦戦したが白は健全。ボトリティスの恩恵で凝縮感あり。
1985★★★★★下り坂白でも歴史的当たり年。優美と凝縮が両立した。
1983★★★★下り坂白では均衡良く凝縮感ある年。長熟して魅力を発揮した。
1982★★★★★下り坂豊作で柔らかな白。早飲き向きで殆ど既にピーク越え。
1978★★★★★下り坂晩熟で見事に成熟した世紀の名作。白でも長熟。
1976★★★★★下り坂酷暑年で酸が低く早熟。多くは既にピークを越えた。
1971★★★★下り坂凝縮感と高酸を備えた古典的当たり年。
1969★★★★下り坂60年代の白の白眉。凝縮感と長熟性を備えた古典。
1966★★★★下り坂均衡良く優美な白の古典的好年。
1962★★★★下り坂繊細で香り高い古典的白の好年。
1959★★★★★下り坂豊潤さと優美さを兼ね備えた50年代の代表的白年。
1947★★★★★下り坂戦後の伝説的当たり年。白でも凝縮感と長熟性を備えた歴史的ヴィンテージ。

※ 専門家筋・業界全体の評価を集約した総合スコア。個別の畑や造り手で前後する場合があります。

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よくある質問

Montrachet はどこにありますか?
Montrachet(モンラッシェ)は、フランス・ブルゴーニュ地方の Côte de Beaune にある Puligny-Montrachet / Chassagne-Montrachet コミューンに位置する畑(climat)です。
Montrachet の格付けは何ですか?
Montrachet は Grand Cru(特級畑)に格付けされています。ブルゴーニュワインの AOC 体系において 最上位の特級格付けに属します。
Montrachet の所有者・造り手は誰ですか?
Montrachet には 25 軒の造り手が区画を所有しており、総面積は 約 12.91 ha です。主な所有者として Marquis de Laguiche (Joseph Drouhin) が挙げられます。
Montrachet はどんなワインを生みますか?
Montrachet では主に白ワイン(Blanc)が生産されます。Puligny-Montrachet / Chassagne-Montrachet のテロワールを反映したスタイルで、ブルゴーニュを代表する産地のひとつです。

データ最終更新: